ブロックチェーンを利用するにあたってトランザクションの速さや手数料など利便性に目を向けがちですが、分散化できているかどうかも重要な指標です。
特に日本においてはプライベート型やコンソーシアム型など、中央集権的で閉ざされたチェーンも多いです。
開かれたパブリックチェーンにおいても分散化のあり方は様々で、少ない※バリデーターによって検証されている場合があったり、分散化がどこまで進んでいるかは異なります。
※バリデーター(Validator)は、ブロックチェーンのデータ内容が正しいかどうか検証するノードのことです。
そのような分散型を表す指標としてナカモト係数(Nakamoto Coefficient)というものがあります。
この記事では、ナカモト係数とは?どういった値なのか、最新のナカモト係数確認方法まで解説します。
是非参考にしてください。
ナカモト係数(Nakamoto Coefficient)とは?
ナカモト係数は、分散化を測定するために用いられる係数です。ブロックチェーンを混乱させるために必要な最小バリデーターまたはノード数を表します。
ナカモト係数は、複雑な計算式で大規模なデータセットを取得し、ローレンツ曲線にグラフ化し、結果を分析する必要があります。
ナカモト係数が高いほど分散化されており、混乱のリスクが低く、ナカモト係数が低いほどシステムが集中化しており、混乱のリスクが高いことを意味します。
※あくまで一つの指標ですので、これのみでセキュリティリスクは判断できません。
ナカモト係数の確認方法
最新ナカモト係数は、nakaflowで確認することができます。
2022年9月現在ですとAvalanche、続いてSolanaが高い数値になっています。
逆にマージ(The Merge)が完了し、PoS(Proof of Stake)に移行したEthereumは、ナカモト係数2と非常に低い数値となっています。
まとめ
これだけでブロックチェーンを判断するべきではないかもしれませんが、分散化されているかどうか、ブロックチェーンとしての価値を判断する一つの基準として利用できます。
この記事が参考になれば幸いです。
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