ついにサブネット上でのバリデータによるステーキングやそれによる報酬機能がテストネットFujiでの開始が決定しました。
この記事では、サブネット用ステーキング機能Banffとは何なのか?仕様やサブネット運用元が設定可能なパラメータなどを解説します。
また、実際にどういったメリットが出てくるのか?デリゲータ、バリデータ側のメリットや今後の予想などを解説します。
是非参考にしてください。
サブネットに関する詳しい記事は以下を参考にしてください。
Banffとは?
Banffは、サブネットクリエイターが独自のサブネットで独自のトークンを使用して、プルーフオブステーク(PoS)検証とアップタイムベースのステーキング報酬を有効にする機能のロックを解除します。
これは、P-Chainにトークンをステーキングするだけで、誰でもサブネットのバリデータになることができることを意味します。これらの新機能を有効にすることを選択したサブネットは、Elasticサブネットと呼ばれる新しいタイプのサブネットへの変換を受ける必要があります。
AvalancheのテストネットFujiにて10月3日から利用することが可能となります。Fujiでのアクティベーションが成功すると、Mainnet用のBanff互換AvalancheGo※リリース(v1.9.0)が公開されます。
設定可能なパラメータ
サブネット運用者が設定可能なパラメータは以下のようなものがあります。
- アセットID
- 初期トークン供給
- 最大供給量
- 最小バリデータステーク
- 最大バリデータステーク
- 最小ステーク期間
- 最大ステーク持続時間
- 最小デリゲーション(委任)手数料
- 最小デリゲータステーク
- 最大バリデータ重量係数(バリデータが受信できる委任の最大量を計算する因子)
- 稼働時間要件(バリデータがオンラインであり、報酬を受け取るには応答する必要がある最小パーセンテージ)
実際に何ができるの?どう変わるの?
Banffが有効になることで、バリデータなど利用者は実際にどういったことが変わるのか?解説します。
メインネット以外のステーキング報酬も得ることができる
Avalancheメインネットのステーキングをしたバリデータであれば、サブネットでもバリデータになることが可能です。また、多くの資金が必要なバリデータになれずとも、デリゲータとしてサブネットにステーキングすることもできます。つまり、メインだけでなく多くのサブネットに何重にも報酬を得ることができ、多くのトークンを獲得することが可能です。
メインネットでステーキングする方法は以下の記事を参考にしてください。
各サブネットによる報酬設定に注目!
多くのサブネット運用者はバリデータを集め、セキュリティと信用性、分散性を高めたいと考えています。ですので、バリデータとして参加したくなるような特別な報酬設定を試みるサブネットもあらわれる可能性があります。
まとめ
サブネットのステーキング機能Banffについて解説しました。
有効にするかどうかサブネットによって変わりますが、多くのサブネットがBanffを実装してElasticサブネットになるとバリデータも増加することが予想されます。
この記事が参考になれば幸いです。
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