Pangolinは、古くからあるAvalancheチェーン(AVAX)の分散型取引所(DEX)です。
スワップとして利用することはもちろん、イールドファーミングやガバナンストークンPNGのステーキングなども可能です。
この記事ではそんなPangolinやガバナンストークンPNGについて解説します。是非参考にしてください。
1. Pangolin(パンゴリン)とは?
Pangolinは、Avalancheで実行される分散型取引所(DEX)であり、 Uniswapと同じ自動マーケットメイキング(AMM)モデルを使用し、完全にコミュニティ分散され、PNGと呼ばれるネイティブガバナンストークンを備えています。ユーザーの利益のためだけに作成されるというプロジェクトの取り組みを強化するために、PangolinはガバナンストークンPNGを使用した公正な立ち上げモデルに従っています。
2022年7月にサイトも一新され、新しくそして見やすくなりました。
Pangolin最新情報
Pnagolinは、次々と新しい展開が発表されています。
4つのチェーンで展開される予定
今後4つのチェーンで展開される予定となっています。現在判明しているチェーンは
- NEAR Protocol
- Flare Network
- Camelot(Avalancheのサブネット)
です。チェーンごとにエアドロップが行われ、PNGを保持している、PNGをステークしている、またはPangolinを通じてPNG-AVAX LPを提供している場合は対象となります。
2022年9月12日〜Songbird Network※で開始される予定です。
※Songbird Networkは、Flare Networkの実践に近い運用が可能な独立したネットワークです。FLRに代わるネイティブトークンSGBを持ち、Flare Networkから完全に独立したネットワークとして機能します。テストネットConstonとは別になります。
初のステーキングアルゴリズム「Sunshine and Rainbows (SAR)」
最初の賭け金を犠牲にすることなく報酬を複合化できるようにしながら、報酬を販売しないユーザーにより高いAPRを提供します。APR が高くなるだけでなく、片面ステーカーはポジションごとにNFTを受け取ります。NFTは、付随するAPRとともに、二次市場で販売でき、収穫農家のための新しい戦略を生み出します。
2. ガバナンストークンPNG
PNGのガバナンスの大きな特徴は、コミュニティ主導型であることです。投資家やチームメンバーなどのインサイダーが存在しないため、Pangolinの開発はすべて幅広いコミュニティに委ねられています。
トークンの内訳
PNGの供給上限は5億3800万トークンで、その100%がコミュニティに分配されます。最初の95%にあたる5億1200万トークンは流動性マイニングの資金として、残りの5%に当たる2,600万トークンは、コミュニティのエアドロップに充てられます。以下は排出率です。トークンの排出は2021年2月に始まり、2024年10月に終了する予定です。
日付 | PNG / 日 | 月間削減量 |
2021年2月〜2021年10月 | 175,000 | 0 |
2021年11月〜2022年8月 | 174,340 | 1k |
2022年9月〜2023年6月 | 165,340 | 2k |
2023年7月〜2024年4月 | 145,340 | 3k |
2024年5月~2024年10月 | 115,340 | 4k |
3. Pangolinの使い方
ここからは実際にPangolinの使い方について解説します。
まずは、https://app.pangolin.exchange/にアクセスし、右上のConnect to a walletからウォレットと接続します。
ウォレットは
- Metamask
- Coinbase Wallet
- Wallet Connect
- XDEFI Wallet
- Rabby Wallet
左側から項目を選択します。
Dashboard
ダッシュボードは、ポートフォリオを確認できますが、イーサリアムやバイナンススマートチェーンなど他のブロックチェーンもまとめて表示することが可能です。
また、ウォッチリストでは、プラスボタンからトークンを追加して、チャートを確認することができ、Tradeからスワップへと移行してトレードすることが可能です。
Swap
Uniswapと同じようにトークンをスワップできるページです。ダッシュボード同様に、ポートフォリオやウォッチリストを確認しながら、右上からスワップするトークンを選択します。
MARKETでは上部に交換するトークン、下部に交換したいトークンを選択して数量を入力し、Swapを選択します。
スワップに関する細かな設定は、右上の設定マークから以下の内容を変更できます。
- Slippage :価格ずれの許容範囲を設定できます。
- Time Limit:トランザクション時間の許容範囲を設定できます。
- Expert Mode:確認モダルを回避し、高いスリッページのトレードを可能にします。
LIMITを選択すると、買い注文と売り注文を数量だけでなくトークン価格も設定して行うことができます。
Buy
Moonpayを利用して、仮想通貨を購入することができますが、日本からは利用できません。
Pool & Farm
右側Create a pairもしくは、各ペアトークン(LPトークン)のSEE DETAILSからトークンとトークンのペアを作成でき、Add liquidityから流動性を供給するイールドファーミングができます。流動性供給者は、プールのシェアに比例して、すべての取引に0.25%の手数料を獲得します。手数料はプールに追加され、リアルタイムで発生し、流動性を撤回することによって請求することができます。APR(年率)が高いほど多くの利息を獲得できます。
2つのトークンペア(LPトークン)を作成してプールに預けることにより、取引所に流動性を供給します。流動性を供給することによって取引手数料の一部を獲得することができます。
Stake
PNGは、単体でステーキングすることも可能です。SwapでPNGを手に入れてステーキングできます。利息のみクレームすることも可能で、PNGを増やして、再度ステーキングすることで複利的に増やすことができます。
Vote
PNGトークンは、Pangolinガバナンスの議決権付き株式を表します。各議案に対して自分で投票することも、第三者に委任することも可能です。
投票権を得るには、自分のウォレットにPNGを保有し、投票開始時に委任する必要があります。投票開始後、PNGをプールしたり、使ったりすることができます。
ガバナンスの投票は、単純多数決で決まります。定足数の基準はありません。
AirDrop
マルチチェーン化が発表され、新しいチェーンができるたびに、既存のユーザーはエアドロップをもらうことができます。
エアドロの条件など詳しい内容はダッシュボードのNEWS(PangolinのMedium)の記事から確認できます。
まとめ
Pangolinは、Avalancheの古くからあるスワップです。流動性は減少傾向にありますが、マルチチェーン化が予定されており、UIもかなり使いやすくなりました。
この記事が参考になれば幸いです。
コメント